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200907

2009/07/02
日本酒 古酒
 
最初に日本酒の古酒を飲んだのが
もう15年くらい前になる。
某酒屋のおやじが店の地下にある冷蔵庫で
3年以上寝かせてたものを
こんなのあるからと試飲させてもらった。
当時はあまり日本酒に古酒というジャンルでは
商品として存在しなかったように思う。
味は洗練とはほど遠かったが、
古酒ならではの深みを感じた。
 
あれから、そこそこ日本酒の古酒は
店に並ぶようになってきた。
 
が、まだこなれたものは少ない。
えぐみがですぎのもの
深みのないものなどまちまちである。
 古酒にするには、やはり元になる酒のコシが弱いものはダメだ。
 
やはり、一日の長があるためか
昔から古酒を市場に出していた山廃の造り酒屋は、
山廃の持つ独特な旨みが熟成されいっそう旨みがます。
 
どのくらい寝かし、
どのように保存するか、
樽熟成、
澱引きしてないものなどもよいのかもしれない

まだまだ可能性は未知数
楽しみのあるジャンルだ


2009/07/03
ラム
ラムと葉巻
舌にまとわりつく琥珀の液体、
立ち上る煙に思想を漂わせる
まさに自己陶酔の世界

この楽しみはやったものの特権だろう

ショットバーで
葉巻とラムを頼み
ショットグラスになみなみと注がれたラムをあおった後、
葉巻をふかす

ゆるやかに過ぎ去る時間

ふと気づくと葉巻の火が落ちている
燐寸を擦り、
また煙を楽しむ

葉巻が終わり、
バーを後にする

そのは、いつもの日常
だが、それでよいのだろう

 
2009/07/06
泡盛
一升瓶の中で泡盛を水で薄め
毎晩晩酌する八重山の日々を思い出す。

一日の終わりに
ニィニィが釣って来たイカをスミ汁にしてもらい
泡盛をあおる。

癖のある香り。
最初はうまいとも思わなかったのに、
いつの間にか一日の終わりの楽しみになっていた。


2009/07/07
酒米
このところいろいろな酒米を使用した日本酒もあれこれ出ている。
もの珍しさはあるが、うまいと思えるものは出くわさない。
酒米をどのように用いるかが明確ではないのではないか。

たとえば、美山や五百万石などのように山田とあわせると
山田だけより香り複雑になり、
美山や五百万石などだけで使用するより
まろやかに感じる。
そんな造り手の意思があまり、感じられるものがない。


2009/07/08
ワイン(甲州種)
最近甲州種から作られたワインを何種類か飲んだ
今までは目も向けてこなかったがこれがおいしい

ソーヴィニオンブランやリースリングとも違った感じで
飲んでいると日本酒を意識して造られているのではと感じる
個人的には日本酒好きなら分かりやすいワインのように思う。

全体的には硬質で
温度が低すぎると香りが開きにくい感じがするため
飲む前に1時間強冷蔵庫で冷やすくらい

樽熟成のものは香りが複雑になり
味の強い系統のチーズなどにも負けない


2009/07/09
夏ビール
やはり暑くなるとビールがおいしく感じるものだ
日中、野外で飲めればさらにうまい。
この時期に飲むのであれば
よく冷えた軽いビールをいっきにあおる

採れたての枝豆とビール
夏の暑さをひととき忘れさせてくれる。


2009/07/10
梅酒
そろそる梅酒をつけ終わる季節か
梅を丁寧に洗い
氷砂糖にホワイトリカーを同量
梅によって香りも変わる

実家では紅梅もあったため
2通り作っているが
紅梅のほうが香りが豊かである

子供のころには
よく梅酒の梅をよく食べた
甘くカリカリとした歯ごたえが
とても好きだった


2009/07/13
芋焼酎
以前は芋は、くさいからと人気がなかったが
いまでは、スーパーでも4~5種類の芋焼酎が並ぶようになった
また、百貨店などでは、芋焼酎のフェアなどもあり
小規模な蔵元の芋焼酎も手に入りやすくなった。

飲み手が広がったのは

実際、良いお酒が出回りだしたこと

芋独特のくせのある香り
のどを通るとまるでくどさを残さず
いろいろな料理に合わせやすい
悪酔いもしない
価格も安い(馬鹿みたいな価格設定をしている店もあるが)

ただ、芋自体が入手しずらくなっているようなので
市場全体で適度に流通量をコントロールしないと
先は暗くなるかもしれない


2009/07/14
大吟醸
どれもこれも同じような味
にこれはというものはめったにない
品評会で金賞もよいのだろうが
酒造技術が進めば
差はそんなにでないということなのだろう

雑味のない辛口
ほのかに香る吟醸香
ブラインドで出されたら銘柄なんかわからない

そこから先の酒を造って欲しいものだ

なぜ米をそこまで研ぐのか
雑味って何なのか
辛口でなければいけないのか


2009/07/15
バーボン
ショットグラスになみなみと注いだバーボンを一口に飲み干す
ちびちび飲んでいては舌とのどが焼けるだけ、
のどを通り過ぎ、胃にたどり着くと、
温まったバーボンの香りが鼻まであっという間に広がる。

古いものも良いが、
4年くらいのものも荒々しくて良い。


2009/07/16
日本酒と魚
日本酒は魚の旨みをうまく引き出す。
もちろん相性はある

白身と赤身、青身、貝、えびなど、
それぞれ持っている味の旨みが違うし
また、刺身、煮つけ、焼き魚など
料理方法によっても相性が変わる。

たとえば、そろそろスズキなど食べたくなるが
洗いにするのであれば、
アルコール度の高い大吟醸の冷酒であわせると
スズキの旨みがよくひきだされると思うし
香りをつけて焼くのであれば
純米古酒をぬる燗であわせると
また違ったスズキの旨みを引き出せる。

そういった魚料理にあわせて
日本酒を選ぶのも楽しいことだ

あるいは、この日本酒があるから
こうした魚料理を作るというのもよい。

魚料理も日本酒も多種多彩
尽きぬ楽しみといったところか


2009/07/17
酒と詩
しらたまの 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり 若山牧水

酒をたべてゐる山は枯れてゐる 種田山頭火

両人対酌山花開
一杯一杯復一杯
我酔欲眠卿且去
明朝有意抱琴来 李白


2009/07/21
紹興酒
料理とお酒の相性でいえば
中華の油をふんだんに使った料理には
やはり紹興酒があう。

別に油がくどいわけではないが
紹興酒とあわせると
油分が洗い流されるというか
口の中がリセットされるというか

麻婆豆腐や酢豚
辛味や酸味切り替えが紹興酒をはさむと
見事なまでに切り替わる


2009/07/22
Islay
ピートの香り
口に含んだ際の荒々しさ
好きな人間にはたまらないクセ
アイラ
この先もこの酒たちがこのまま残っていってほしい


2009/07/23
酒器
日本酒を飲む楽しさは
器にもある
さまざまな酒器を見ていると
それだけでも楽しくなってくる

春は粉引に花見酒
夏なら切子で冷酒は涼やかで良い
秋には備前にぬる燗で月見酒
冬は唐津の皮鯨などが暖かみがあってよいか
また料理にあわせ色を選んだり
あるいは、錫器の重さを楽しんだり

酒を楽しみ、料理を楽しみ、器を楽しむ


2009/07/24
酒席
酒は楽しんで飲めればそれでよいのだが
酒席となると難しい

うまい酒を置いていないこともあるが

酒を飲めないのに嫌々出席されてますという表情を隠さない
面白くもない話をグダグダ言ってくる
酔っ払うためだけに飲んでいる
ただたださわがしい
などなど

せっかくなのだから
気分を転換し
酒席は普段話さないことや歌も良いだろう
楽しく過ごしたいものだ
大切なのは相手がいて飲んでいること
ひとりだけ気分をよくしてはいけない

注ぎつ注がれつ話をするでも市内でもなく飲む酒は楽しい


2009/07/27
枝豆とビール
枝豆をがつがつとついばみながら
ビールを飲む
のどを一気に通り過ぎるビール
茶豆などは味は濃く旨みが強い、
香りや甘みなら湯上り娘やおつな姫などがよいか
エンレイなどは枝豆らしいというか素朴な味がよい


2009/07/28
日本酒にスダチ
すだちが店先に並びだした。
すだちを日本酒に香り付けする
すだちのほのかな酸味と青い香りと
米の旨みがあいまって
口の中に広がり
上気した香りが鼻をくすぐる

日本酒になにかを足すということは
店では行われることはあまりない
せいぜいバーでカクテルとして提供されるくらいではないか

サングリアやパンチではないが
日本酒でも楽しむのは自分としてはありだと思う


2009/07/29
どんな酒が自分にあってるか
はずれも含めいろいろ飲んでみることが大切だろう
人の評価を参考にするのはもちろん良いが
結局飲んでみると、人の評価とかけ離れているなんてことは
多々あるものだ。
やはり、自分で試しうまいまずい、好き嫌いを味わうべきだろう


2009/07/30
お通り
学生のころ、宮古島で2週間生活していたが、
酒を飲むとなると必ずお通りが始まった。
3~4人ならなんとか飲めたが
7~8人くらいになると最悪だった。
ろれつの回らない状態で口上を述べ
一気に杯を空け、足元も手元もさだまらない状態で酒を注ぎまわる
最後にまた杯を空ける

人が増えればまたお通り
本当に泣けてくるくらい飲まされた。


2009/07/31
グラッパ
搾りかすから醸造するのに
なぜこんなに価格が高いのかはまったくわからないが
おいしさという点からは
まぁこの値段でもという気にもなる

食後に一杯のグラッパ
心に余裕がうまれる

グラッパにシナモンやコーヒーを漬け込むのもまた良い

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